私の心因性発声障害について。後半

 
 
 
ここで書いている内容は
先日書いた「私の心因性発声障害について。前半」の続きにあたる内容のものでございます。
3年半ほど悩まされ続けた心因性発声障害について書いております。完全に治ったという訳ではございませんが、回復に向かうようになったキッカケなどを書いております。
 
 
 
で、今回は私が病院に通っていた時の事から
書いていこうと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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心因性発声障害は病院で治せるの???

 
私の実体験でしかお話出来ませんが
私は半年ほど通院しておりました。
ですが、その病院での治療で心因性発声障害が治る事はありませんでした。
 
他の病院にも1件行きましたが治る事はありませんでした。
 
 
ただ世界は広いので治せる先生もいるのではないだろうか?という想いもありますし
病院に行く事自体は凄く意味のある事だと思っています!
私は病院で治る事はありませんでしたが
治っていく人もいると思います。
 
 
 
 
で、ここからは私が病院に通っていた頃の話を続けたいと思います。
 
 
私が通っていた病院というのは
恐らく相当デカイ総合病院で、
なんとなく程度ではありますがいろんな情報を見ていると
カナリ凄腕のお医者様が集まっておられるような病院、という印象を受けました。
 
 
だからこそ、この病院で治らなかったら
「病院で心因性発声障害を治す事は諦めよう」
という覚悟が決まりました。
 
 
 
 
元々私は、東京で歌や声に関する事をやっている人は多くの方が知っているのではないだろうかと思われる東京駅の近くにある耳鼻咽喉科に、声のトラブルがあった時は行っていました☆
 
 
私のお師匠様に紹介していただいた所で
プロの人達も沢山行くような診療所
待合室では「いかにも歌手」「いかにも舞台関係の演者さん」
みたいな風貌の方々を私もよく見かけました。
 
 
 
実際、ここの先生は、本当に素晴らしくて
「人を救えるお医者様」って
こういう人の事を言うんだろうなぁ。
という印象を受けました。
 
 
 
 
数年前、胃の検査をするために、ここの先生から
内科の診療所を紹介していただいた事があったのですが
 
その日、先生と別れる間際に
「良い結果を出してくださいね!」
と声をかけていただいた事がありました。
 
 
それを聞いた瞬間は
「え?それってどういう意味?」
って思いました。
 
 
 
でも後々思ったのです!
「自分の意志で、病気は治せるんだ!」って☆
 
僕が勝手にそう思った事かもしれないけど
本当に素敵な先生だなぁ☆って思いました☆
 
 
 
てかすみません!話がそれてしまいました、汗!
 
 
で、その大好きな先生から
今回の心因性発声障害の時も
総合病院の先生を紹介していただいたのです!
 
結果的には、上にも書いてあるように
その紹介していただいた病院で私の心因性発声障害が治る事はありませんでした。
 
ですが、強くお伝えしておきたいのですが
私の心因性発声障害が治らなかったのは
お医者様のせいではありません!
 
 
病院に何度か通っていて思った事がありました。それは
「あ…、やっぱりこの病気自体、こういう処置をやったら、こういう過程を踏んで治る!というプロセスのような物が確立されていないんだ」
という事でした。
 
 
つまりそれは
「この病気は自分で治すしかないんだ…」
という事でした。
 
 
もちろんお医者様にそう言われた訳では無いです。
 
それに病院に行く前から、自分でもネットでいろいろ調べていたから
「心因性発声障害の治療法は確立されていない」というのは、なんとなく分かっていました…。
 
実際に病院に行った事で、事前に調べていた前知識とリンクしたから
「やっぱりそうだったのか!」
と、強くそう思った。
という事です。
 
 
 
 
というか、そもそもこの病気、
「心因性発声障害」という病名の通り
「心が原因・起因となっている発声障害」という事で、ほぼほぼ「精神の病」と読み取れます。
 
 
こういう病気って、人によって回復に向かうための方法・処置は
あまりにも異なってくると思います。
 
 
 
 
 
 
 

私が受けた病院での処置・治療法と私の気づき

 
 
で、ここからは実際に私が病院で受けた処置・治療法について書いていこうと思います。
 
 
私は半年ほど病院で治療を受けましたが
「耳鼻咽喉科の医師」に診てもらったのは最初と最後だけでした。
 
 
その間の期間、私を診てくれたのは
トレーナーと言われるような人だったと思います。
 
そして、そこで受けた治療は
発声トレーニングでした。
 
つまりそれはほぼほぼボイストレーニングです。
 
 
 
 
トレーナー様も仰っておられましたが
「ここでのトレーニングは歌を歌うためのトレーニングではなく、
声が上手く発声出来なくなった人の声を
いかに楽に発声出来るようにするか」
というものであり、今までのボイトレとは異なったものでした。
 
 
病院で行われている声のトレーニングってどんなものなのだろうという興味と
病院でのトレーニングなら治るかもしれないという想いが自分の中に大きく存在していたので
私は半年間、このトレーニングを受けました♪
 
 
 
「新しい事を始める時って、やっぱり心が躍る☆」
 
そういう想いの力もあってか、
はじめの頃は、声が楽に出て来てくれる感覚があり、このトレーニングで声が戻るかも!って思っていました。
 
でも次第にそうでは無くなってくる…。
 
 
 
 
 
この半年間のトレーニングの後半に入ったくらいの頃から、
「やっぱりこの声のトラブルを治すには
自分の心の迷いや不安を解消する事から始まる気がする」
という想いが自分の中に芽生えて来ました。
もちろん迷いや不安を完全に持たない人というのは存在しないし
私が示している「心の迷いや不安の解消」というのは、「ある程度解消」という意味です。
 
 
 
実際に私の声が回復に向かうキッカケとなった時の
「突然歌いたくなった瞬間」というのは
「今歌いたい!」という気持ちがあまりにもぶっち切っていて
不安や迷いなどは一切感じていませんでした。
 
 
「今私は歌うんだ!」という感情に支配されて
それ以外の事は全く何も入らずに声を出していました。
 
 
 
 
そういった込み上げてくるように本能から来る感情(感動・喜び・トキメキ・好奇心…などなど)というのは、あらゆるジャンルにおいて、
「その人のパフォーマンスを凄まじく向上させる」と私は思っているのですが
 
常に心にそういった「込み上げてくるような本能的な感情」を抱き続ける事は
ほぼ不可能だと思います
 
だからこそ心が感じる不安や迷いを
ある程度、人並みくらいに解消しておく必要があると思ったのでした。
 
 
 
もちろん残り僅かな病院でのトレーニングも懸命に行いましたし、トレーナーの方から教えていただいた自宅でのトレーニングも毎日行っていました。
 
 
結果的に私は病院でのトレーニングで
声が戻る事はありませんでしたが
「心の迷いや不安の解消」という自分にとっての大切な事に気づけました。
 
 
何よりも、私のような人間に真剣に向き合って
懸命に私の声を戻そうと努めてくださったトレーナーさんには心から感謝しています!!!
 
本当にありがとうございました!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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絶望からの始まり

 
で、その後、病院でのトレーニングを継続する事も出来たけれど
私はそうはせずに「大丈夫です!ありがとうございました!」と伝えて病院を後にしました。
 
 
 
「不安や迷いの解消」が私の課題!
それが分かった事は非常に大きな事ではありましたが、
病院を出てからの約3年の間、僕は更に凄まじく絶望していくのでした◎
 
 
 
で、病院を出た直後の頃はまだ頑張って練習に行っていました。
でも声が治った訳ではないので
歌うとやっぱり声は出ないんだよね…
 
声が出ない自分の歌と関わり続けていると
声が出ないイメージを自分により一層植え付けてしまうから、益々声は出なくなっていく。
 
 
つまりそれは私の想いとは裏腹に
不安や迷いも
より一層膨れ上がっていくのでした。
 
 
 
 
 
 
「私の心因性発声障害について、前半」で何度もお伝えしていた事ではあるのですが
私が確実に回復に向かうのは
月一回のスタジオでのバンド練習の日以外は
全く歌わなくなってしまった経緯の後の事です。
3年半ほど悩まされ続けた心因性発声障害について書いております。完全に治ったという訳ではございませんが、回復に向かうようになったキッカケなどを書いております。
 
 
 
結果的に私は、歌に関する事を何も出来なくなって、歌と離れる事で回復に向かうのですが
 
病院でやって来た事や、友人が協力してくれた事、
自分でいろいろ考えて策を練って「あーでもない、こーでもない」と試して来た事、
そういった事が無駄だったとは思いません!
 
 
自分が思い付く事いろいろやって、そして万策尽きた時って、
人は多くの場合、絶望を感じて何も出来なくなるように思います。
 
 
この「何も出来なくなる」というのは
私にとっては「歌に関する事を何も出来なくなる」
という事になります。
 
 
 
何も出来なくなり歌と離れる事が私の声の回復への道だったのだから
私は絶望しなければ回復に向かわなかったのです
 
 
 
「アレを試す!→ダメ!
コレを試す!→ダメ!
ソレを試す!→ダメ!
アレも試す!→ダメ!
コレも試す!→ダメ!
ソレも試す!→ダメ!
アッチを試す!→ダメ!
コッチを試す!→ダメ!
ソッチを試す!→ダメ!
アッチも試す!→ダメ!
コッチも試す!→ダメ!
ソッチも試す!→ダメ!
…………」
 
 
さすがに自分に出来る全てをやってダメだったら
よっぽど何かが壊れてない限り
人間は絶望してしまうと思う。
 
 
 
だけど、この絶望こそが私が回復に向かうための歌と離れる唯一の手段!!!
 
 
つまり思い当たる事、自分に出来る事を
1つ1つ試して
「それではダメだった!」
と自覚する事は、
その後、自分自身で「万策尽きた」と自覚するためにも確実に必要だったのです!!!
 
 
やり残しがあったら「万策尽きた」とは自覚出来ないし、絶望も出来ない・歌と離れる事も出来ない…
だから、病院に通った事も
それまでやって来た事全ては無駄ではなかったのです。
 
 
 
 

悪いイメージや嫌なイメージは永遠に続くわけではない

 
 
 
勿論、万策尽きて絶望した直後の自分の精神状態は
本当にヤバい…。
 
だけどその時の強烈な重さのある絶望が永遠に続く訳ではない。
歌の時の声が出ないイメージも
時が経つにつれて少しづつ消えていきます。
 
 
 
悲しい思い出って誰にでもある事だと思うけれど
その強い悲しみの気持ちが永遠に続く訳ではない。 
 
時が経つにつれて、人は悲しみから立ち上がれるようになって行くと思う。
 
 
私の場合、それと同じだったと思っています。
 
 
 
 
 
絶望して身動き取れなくなる事で
歌の練習へ行けなくなり、歌と関わる事が無くなりました。
ですが歌と離れる事で、それまでに蓄積された駄目な歌のイメージが、
自分でも気づかない内に少しづつ消していってくれたのです。
 
 
その後、音楽を聴くことすら遠ざけるようになったりもしましたが
回復の兆しが出る半年前くらいからインストミュージックなら聴けるようになっていって
そしてある日突然、歌声を出したくなったのでした。
 
 
 
 
 
その時、全くストレス無く結構な良い声が出た事で
 
「あれ???もしかしたらまた歌えるかも!!!」
 
と思ってしまった僕は
それから少しづつ声を出すようになっていって
練習にも行けるようになっていくのでした。
 
 
 
 
 
 
 

最後に

 
 
私の様な例は珍しいのかもしれないけれど
やはりこういう心が関係する症状は
回復への向かい方が人により様々な様にも感じます。
 
私自身、心因性発声障害の症状がピークの時期はあまりにも辛かったので
心因性発声障害で回復に向かう様になった1つの例として
ここに残しておこうと思いました。
 
 
 
私自身、完全に治ったと言う訳ではありませんが
前半と後半でここまで書いてきた経緯を超絶簡単な年表形式で記載して終わりにしたいと思います。
 
 
 
 
2012年の年末頃 : 裏声に違和感を感じる
 
2013年 : 声がおかしいと自覚するも、自分でなんとか頑張っている
とりあえず病院行ってみた。
 
2014年から2016年中頃まで :
病院でも回復の兆しは見えず、
自分でもなんとかする事が出来ず万策尽きて自分の人生に完全に絶望している
 
2016年中頃から : 突然の声を出したい衝動から、少しづつ声が出るようになっていく。
 
 
 
 
 
という感じでございます。
 
自分にとって、心因性発声障害は物凄く辛い出来事なので、
今後、大切な何かを思い出したりした場合は
書き足していこうと思っております。
 
 
 
読んで下さった方、
本当にありがとうございます☆♪☆♪☆
 
みんなの声がこれからもずっと
素晴らしく響いていきますように☆♪☆♪☆
 
outbrainでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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